Tantive Ⅳ ブロッケード・ランナー 04 エンジンノズルパーツ決定編

Photonいじってま~すw

どんだけプリントしているんだw!

何とか無事に3Dモデルをプリントアウトできるようになりました^^

とりあえず、これでようやくスタート地点に立てましたw

さて、ここからです!前回の記事にも書きましたようにフィンは結構奇麗に出てくれているのですが、ノズルの外周のディティールが死にまくっていますw

元の3Dモデルがこれですが、

実際のプリント物がこれです。

なんか外周にプチッて有る程度ですw

照射時間13秒ですのでどうしても太ってしまうのかな・・・・かといって照射時間短くするとプリント失敗するし^^;前回11秒は失敗しました^^;

となると、あらかじめ太るのを前提に3Dモデル自体を弄るか!

てなことで、外周部分のディティールの厚みと三角部分の両脇の溝を少し広くしたテストパターンをtest1,test2として用意。(test0は初めのディティールです。)

さらに大げさな表現として、三角の周りに少し溝をあけてその後に平面が立ち上がるようにしたものを、厚さを変えてtest3,test4として用意。
(図はtest0とtest3の重ね合わせの図です。)

 

上記の5つのパターンでそれぞれ、12秒13秒でプリントしてみました。

 

test0
3Dモデル

照射時間12秒のプリント物

照射時間13秒

これでは全然外周のディティール出ていないので没です^^;

 

test1

3Dモデル(外周を厚くして凹凸を深くしました)

12秒

13秒

ディティールはハッキリしましたが厚過ぎwそれに三角部分の溝もかなり浅い。

 

test2

3Dモデル(test1とtest2の間位の厚さ)

12秒

13秒

厚さはそこまで厚くないが、三角の両脇の溝はtest1と同じくらい有るが、それでも浅い。

 

test3

3Dモデル(三角のディティールの横に溝を付けている。厚さはtest2と同じくらい)

12秒

13秒

三角形の溝はずいぶんはっきりとしてきました。ただあれだけの溝をあけてもふさがっちゃうんですね^^;

test4

3Dモデル(test3の厚みを増したものです)

12秒

13秒

ずいぶんディティールはハッキリしました。ここになると12秒と13秒との差もハッキリしてきていますね。

 

以上のtestから三角形の横には溝を設けた方がいい、三角形の高さが高い方がいい。
ただ、厚みがあり過ぎるとカッコ悪いw

元のエンジンに付けるとこの位の厚さなら許せそう。

これtest2の厚さなんですよね~。

ではどうするか?三角形を高くして全体では薄くする。

赤矢印の厚みを出来るだけ少なくすればいいのかな~てなことで、これまた極端な例でこうしましたw

はいwあの赤い矢印部分の厚みを0にしてみましたww

3Dモデル上では隙間開いてますww

それと、クロニクルと比べてみると中央の円柱が大きすぎることに気が付き

それを修正してプリントしてみました。

13秒照射です。この時、前回てつのさんやgyoさんの言われていたように斜めに置いてプリントもしてみました。斜めの物はtest0の3Dモデルです。

で、プリント物見てみると


外周は3Dモデルのような隙間はなくディティールもハッキリした感じです。厚さもこの位がいい感じ^^3Dモデルと実際のプリント物は結構違いますね~。

ちなみに斜めにしてプリントした物の方ですが、

下の写真の物と同じ13秒という照射時間で、3Dモデルも同じなのに斜めにしたものの方が繊細な感じで出来上がっています。そのせいか変形しちゃっていますがw

3Dモデルの置き方を変えただけでもこのような変化が有るとは・・・・3Dプリント奥深いw

さて、これであの隙間だらけの3Dモデルで行くことに決めたので、全体のモデリングをしました。

で、ここでベース部分なんですが、私の設計ではこのような感じだったのですが、

gyoさんから、このフィンの部分が薄すぎてプリントが困難とのこで、こうしたらどうか?とのアドバイスが!

ちょwwwwこれは思いつかなかったw!!!gyoさん天才!!

スター・ウォーズファンでマニアックな人なら模型のエンジン内部覗いた時にこれが有るとニンマリしてしまいますw!
マニアックでない方用に説明しますと、これはX-wing やY-wingのエンジン部分、そのほかにも色々なところで使われているパーツで元は何かのヒートシンクだったらしいです。詳しいことは私もよく知らないのですが、この形は超有名ですw

形が決まったので取り合えず照射時間12秒でもトライ

安定してプリントできるようになってきました^^奇麗にプリント出来ています。

ただ、この12秒物乾燥時によく見ると割れています

やはり13秒が安定ですね^^;

この4つのパーツでノズル1つ出来上がります。

これで良さそうですが外周部分が薄すぎる気もします。薄いとカッコいいのですが、その分エンジンに取り付けた時にエンジンの外周も薄くないといけません・・・・安定のためには少し厚みある方がいいかもと思い内側に0.25mmの円柱付けてみました。

プリント物がこちら

これもいい感じです^^

とりあえず両方にサフ吹いてみました

理想の3Dモデル(中央の円柱が大きすぎたので実際は小さくしています)

候補の物

少し厚くした物

左が候補、右が厚くした物、上が模型の物w

うむ・・・・工作難易度は上がりそうですが左の候補の物の方がいい感じですね^^;

他のパーツも組みたてて、

はめ込み部分のクリアランスが足りずに無理やりはめ込んでますwちょっと修正必要w

オレンジのLED無いのでパープルで試し

内部のLEDはこんな感じで行けそうです^^

それにしても

こんなにプリントしても購入したレジンの半分も使っていませんw
もしこれだけの試作をプラパイプやプラバンでやっていたら時間もお金も凄いことになったかもですねwもしかして3Dプリントてお財布にも優しいw?

とりあえずノズルは決定しましたので、やはりエンジン部分はモデリングしてみようかなと思います^^先は長そうですが楽し~~~~~!!

これで今年のブログ更新は最後になると思います^^
本年も色々とありがとうございました!
また来年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m
良いお年をお迎えください^^

 

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14 comments

  1. おはようございます。
    凄い、ノズルだらけ。
    プリントに2時間近く掛かるのですよね?
    修正の結果を見るまでの時間はドキドキですね。
    確実に精度が上がっていて素晴らしいです。
    このまま船体まで作れてしまいそう!

    今年は直接お会いする事が出来たし、色々お世話になりました。
    来年も宜しくお願いします。

  2. 最近なんだか静かだと思ったら、こういうことだったとはw
    今頃、エンジン本体のモデリングに取り掛かっているんでしょうかw

    しかし、この執拗なまでのトライアンドエラー。
    この探究心はやはり才能ですね。
    その成果で、どんどん形状が決まってくる様は見てて楽しいです!スゴイ。

    ナナメ配置は今回の形状だとサポート配置が難しくなるので、そのままストンと置いちゃった方が
    安全です。
    また、フィン形状は、薄いですが長いパーツです。
    ということは、長手方向の収縮が大きく、外周全体をフィン部分で中に引き寄せる力が働きますので、
    露光時間の少ないものは割れが生じてしまいます。
    この辺はパーツの厚みの設計や露光時間の調整で対応可能です。
    ちなみにELEGOOの安いレジンはこの収縮が大きいので、外周部分が逆樽形状に引っ張られてしまいました。

    ちなみにウチの旧型Photonさんだと、条件揃うと青色は9秒で微細パーツ出力可能なので、
    これから様々なプリント物で色々条件を詰めてみてください。
    温度がプリント中に変動しないようにするのも大事です。

    あと、おススメしない裏技wとしては、プリント中に微細なディティールが欲しいパートだけ露光時間を下げ、強度が欲しい部分は時間を伸ばす方法もあります。

  3. こんにちは
    すでにマスターの域に達したのでは?試行錯誤の賜物ですね、すばらしいです!
    ウッカリもない締めくくりとはこれまたビックリ(@_@)ですが(笑)
    今年は展示会含めいろいろお世話になりました。来年もまた遊んでくださいね。
    良いお年をお迎えください(^^)/

  4. taraさん こんにちは!
    診療開始前にセットして、お昼休みにパーツ洗浄、再度セットという具合に診療の合間にセットしてプリントしてましたw
    初めはプラットフォームからの脱離があったので出来上がりには戦々恐々としていましたが、最近は安定して来ているのですが、それでもまだドキドキですねw
    このまま船体まで行っちゃいたい気分でもありますw

    本当今年はドロオフに来て頂き本当ありがとうございました!
    むちゃ嬉しかったです^^
    なんかtaraさんて、思っていたまんま過ぎたので懐かしい感じさえありましたw
    こちらこそ来年もよろしくお願いいたします!

  5. gyoさん こんにちは!
    流石にまだエンジン部分のモデリングに取り掛かってはいませんが、せっかくならと色々資料集めしています。
    ちなみに本日はようやく年賀状の印刷をwwインクが無い〜〜〜〜〜w!

    確かに今回の物はそのまま置いた方が良さそうですね。まだサポートの配置に慣れていないのでその辺の研究が必要そうです。
    露光時間とモデルの繊細さ等とても勉強になりました。最後にはかなり大胆な3Dモデルの変更を行うことになりましたが、色々なノウハウを取得できた気がします。

    あちゃー、ELEGOOの安いレジンダメでしたか^^;あれの黒がありましたので注文しちゃいましたが、また来年変形のしにくそうなもので試してみます^^

    温度の関係かうちでは9秒では全くダメそうですw安定の13秒で進めることにしました^^。
    そうそう!プリント中に露光時間変えられるんですね〜これつい最近気がつきましたwプリント中は怖いのでなるべく触らない様にしていたのですが、あの歯車マークが気になっていたので触ると設定が変えられるのに気がつきましたw

  6. なおさん こんにちは!
    だいぶ3Dプリントに慣れて来ました^^
    流石に0.2mm幅とかの物をプリントするのは難しくて色々なノウハウが勉強できました^^
    あっ、今回サラッと流していますが、実は内円の部分の太さの計測が間違っていたので内円を少し小さくしたのですが、あの計測ミスのため、フィンや内円の延長部分やベース部分等ほとんどモデリングし直ししてますw
    目立たないところでこそっとやらかしていますw

    今年は初展示会年で色々と教えて頂きありがとうございました!
    来年も色々とお世話になると思いますが、よろしくお願いします!

  7. こんにちは
    3Dプリンターもそうなんでしょうが、やはり設計と製作は別物で、設計図通りには出来上がらない。やはり試行錯誤のトライ&エラーで極まて行くのでしょうね。
    これはもう、「うっかりマスター」返上で「3Dマスター」とお呼びしたほうが良いですね。
    先々、なにかありましたら、「スマイル3Dマスター工房」にご相談させてください。

    今年は、なおさんとお目にかかれてとても楽しかったです、来年もよろしくお願いします。

  8. Vividさん こんにちは!
    そうですね〜設計と製作ではかなりの違いがありますよね〜。
    この3Dプリンターもgyoさんみたいに9秒の露光時間で行けるならもう少しモデリングデーターに近い状態のものがプリントできるかもしれないのですが、13秒となるとディーティール太ってしまう感じです^^;
    いえいえw gyoさんこそ3Dマスターですので、まだまだ「うっかりマスター」は卒業できそうにありません^^;
    いつでも相談ください^^ただ、難しいと思ったらそのままgyoさんのところに話が流れていく可能性が大きいですww
    私もVividさん、なおさんとお酒が飲めてすごく楽しかったです^^来年もよろしくお願いします!

  9. 6jiroさん こんにちは。

    最近はむちゃくちゃハードルが高いというかマニアニャックな記事で
    まったくコメント出来ませんですが(汗)いつも楽しく拝読させて頂いています。

    今年もたいへん世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。
    よいお年をお迎えください。

  10. ottoさん こんにちは!

    ちょっとワイヤレスとか小難しいところありましたからね^^;
    でも、手順さえ覚えれば難しいことはネットの計算してくれますので難しくはないんですよ^^
    3Dプリンターの方はとにかくやってみるwこれだけです^^
    こちらこそ、色々とお世話になりました!来年もよろしくお願いします!
    良いお年をお迎えください!

  11. こんばんは
    今更ながらですが、PHOTONの動作原理について良くわからないこともあり、ちょっと調べてみました。
    要するに、引き上げ式なんですね。
    ゼロ点で薄いレジンの層に底の透明シート経由でLCDの画像光を当てて硬化させ、少し引き上げ、次の層に移る、の繰り返しですね。
    ここで、硬化が弱ければ落ちてしまうし、変形してしまうと言う事ですね。
    レジンタンクの中に製造物が残っているとかありましたが、いったいどうなっているのか不思議でした。
    要するに、引き上げる際にどこかでサポートが切れて、タンク内に落ちてしまったのでしょうね。
    この引き上げ方式ですが、例えば、円筒の中にロウソクがあるよなデザインの物の場合、真ん中のロウソクが引き上げられないと思うのですが、そういうデザインの場合はどうなるのでしょうね?

  12. Vividさん 明けましておめでとうございます!
    photonの原理調べられたんですね^^
    私も購入前にちょっと調べて、考えた人天才だな〜wと感心しました^^
    レジンの重合が不十分だったりプラットフォームの0位置が離れすぎていたりすると重合したレジンがプラッットフォームに付かずに下のタンクに残ってしまいます。
    円筒の中のロウソクの場合、底部で繫がっている場合は問題ないのですが、繫がっていない場合は2パーツですのでそれぞれ分けてプリントします。それにプリント時はサポートをつけますので1塊として取り出すことも可能ではあります。

  13. 昨年もお世話になりました。
    本年もよろしくお願いします。

    6jiroさんもついに3Dプリンタ導入されたんですね。
    やはり光硬化液体レジンタイプの方がフィラメント式より綺麗なようですね。
    すぐに新しいタイプが出てくるので見極めが難しそうです(^^;)

    それにしても凄い数を試されましたねー(驚)
    その甲斐あって精密な物が見事に完成されていますね。
    gyoさんのスタデのノズルも凄いですが、6jiroさんのノズルも見事です!
    この熱心さが上達に繋がるんでしょうね(^^)

  14. yangminさん 明けましておめでとうございます!
    年賀状もありがとうございました!
    こちらこそ本年もよろしくお願いします。

    3Dプリンター導入しちゃいましたよ~^^;
    そうですね~photon積層痕があまり気になりません^^
    gyoさんのプリント物見て購入決意してのですが、なかなかあそこまで繊細ね物は作れませんね^^;

    どうしても3Dモデルのままがプリントされるわけではないので、経験が少ない間は何度もプリントしていかないとどの程度再現されるかわかりません^^;なかなか簡単にはいかないものですよね~!

    私が購入したphotonは33000円でしたので以前と比べてずっと購入しやすくなっています。4kのプリンターも出るようですが、このphotonでしばらく練習してからですね^^;
    gyoさんのノズルレベルは現在の私ではちょっと無理です^^;とりあえず色々と試していきたいと思います^^

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